検査について


当院では、医師による詳しい問診や検査を通して、まず現在の認知機能の状態を診させていただきます。

一般的な健康診断は受けられたことがある方は多いと思いますが、認知機能の状態を知る検査を受けられた方はあまり多くないのではないでしょうか。
50歳を過ぎたら、物忘れが気になり始めたら、年に1度は認知機能検査を受けられることをお勧めします。

当院では、問診、神経心理学検査、脳画像検査などにより現在の認知機能の状態を総合的に診断し、状態に応じた認知症予防・治療のプログラムを設計し、サポートしていきます。

神経心理学検査

神経心理検査は、MCIや認知症の早期発見、進行の程度などを調べるためのものです。知的機能や認知機能を把握するための検査で、負担がかからないように、短時間で無理なく行います。

Mini Mental State Examination(MMSE)

認知機能や記憶力を測定できる11の項目からなる検査で、おおまかな知的機能の障害の有無や程度を判定することができます。

検査内容
・検査実施者がいくつかの質問をし、それを口頭で答える質問形式の検査
・所要時間は、10分~20分程度

時計描画検査(CDT:Clock Drawing Test)

数字と針のある時計の絵を描く検査です。円の大きさ、数字の配置、針の位置、中心点の位置の描き方から、脳の中の側頭葉(意味記憶)、前頭葉(実行機能)、頭頂葉(視空間認知)の機能を評価します。

ADAS(Alzheimer’s Disease Assessment Scale)

記憶を中心とする認知機能検査で、アルツハイマー病に対するコリン作動性薬物による認知機能の評価をおもな目的としています。単語再生、口語言語能力、言語の聴覚的理解、自発話における喚語困難、口頭命令に従う、手指および物品呼称、構成行為、観念運動、見当識、単語再認、テスト教示の再生能力の、11の課題から構成されています。
認知症の重症度を判定するというよりは、継続的に複数回実施し、得点変化によって認知機能の変化を評価する検査です。

CDR(Clinical Dementia Rating

認知症の重症度を評定するための検査です。CDRでは、認知症が重度になり、患者さんからのご協力が得られない場合でも、認知症にみられる臨床症状を、専門家が全般的に評価することによって、重症度を判定することができます。また、患者さんの日常生活を把握しているご家族あるいは介護者の方からの詳しい情報をもとにして、重症度を評価することも可能です。

健康(CDR:0)、認知症の疑い(CDR:0.5)、軽度認知症(CDR:1)、中等度認知症(CDR:2)、高度認知症(CDR:3)のいずれかに評定されます。

脳画像検査

脳画像検査脳画像検査は問診や神経心理検査と組み合わせて、MCIや認知症の診断するうえの補助的情報として必要に応じて行います。

※脳画像検査は、連携病院で受けていただきますが、検査結果は、当院にて医師によるコンサルテーション(結果報告)時にご説明します。

MRI/CT

脳の萎縮、梗塞、出血、腫瘍、水頭症といった脳のかたちをみる検査です。
MRIは磁場を利用した画像です。体内に金属がある方は熱が発生したりして危険であるため撮影できませんので、CTでの撮影を選択します。
CTは放射線を利用した画像です。MRIに比べて画像は鮮明ではないですが、短時間で撮影が可能です。
アルツハイマー型認知症では海馬、頭頂葉、側頭葉、前頭側頭型認知症では、前頭葉、側頭葉の萎縮が特徴的です。血管性認知症では、梗塞や出血を確認します。
MRI
※必要に応じて、連携病院で検査を受けていただきます。 検査結果は、当院にて医師によるコ
ンサルテーション(結果報告)時にご説明します。

脳血流シンチグラフィ(SPECT)

シンチグラフィとは放射線を出す薬を注射し、体内の様子を画像化することです。SPECTとはシンチグラフィの画像を輪切りにしたものです。脳の血流状態を画像で見ることのできる検査方法です。
アルツハイマー病では帯状回後部、側頭葉、頭頂葉、脳血管性認知症では梗塞部位と前頭葉、レビー小体型では、後頭葉、前頭側頭型認知症では前頭葉、側頭葉の血流低下を認めます。アルツハイマー型認知症の脳は、頭頂葉内側の楔前部などで血流の低下が見られることから、血流の低下部位を確認します。

※必要に応じて、連携病院で検査を受けていただきます。 検査結果は、当院にて医師によるコ
ンサルテーション(結果報告)時にご説明します。
SPECT